宝永山 2693m 宝永大噴火の傷跡 2012/11/04

富士山の最も最近の大噴火が1707年11月の宝永大噴火と言われるものです。この噴火の49日前には東海沖及び南海沖の宝永大地震が発生、死者二万人以上、津波で二万以上の家屋が流されたと言われており、規模としては東日本大震災と同等の被害をもたらしている。この南海トラフを震源とする地震がその延長線上にある富士宮に繋がる活断層を刺激し、富士山のマグマ溜まりに影響を及ぼしたとも言われている。そういう意味では宝永の大噴火は単なる過去の自然現象と言うだけのものではなく、現代を生きる我々への警鐘でもあるようです。新田次郎の作品にある「怒る冨士」はこの悲惨な宝永大噴火の被害と硬直したヤクニン仕事による二次災害(人災)を描いた小説ですので、ご興味のある方は是非一読を。

この日は早朝に山中湖畔へ行き、赤冨士の撮影をしてから冨士宮口五合目に車であがりました。写真の富士山、左肩に盛り上がる部分が宝永山、その下に見える二つのこぶが二ツ塚(上塚、下塚)と呼ばれるスコリア丘の小火山。
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冨士宮登山口は標高2400m。宝永山頂までは標高差300m程の登り。もう雪が積もっているかとも思っていたが雪は概ね3000mより上までしかなかった。
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100m程高度を稼ぐと六合目の山小屋。ここから山頂へのルートから別れ斜面を東方へ向かう。本日はプーも元気に出動!^^)
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山荘から少し歩くと宝永火口の縁に出る。眼前に広がる不思議な空間が宝永火口。一面が噴火で吐き出されたスコリアと呼ばれる火山礫に覆われている。噴火口下部の赤い小丘は噴火の最後に形作られたスパター丘。
中央のピークが宝永山と呼ばれるもの。そこに露出する岩脈は冨士古生層で、宝永噴火による溶岩等のものではない。
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第1火口付近には火山弾やら火山礫やらが散らばる。大きな岩は写真左上方の溶岩層が自重に耐えられなくなりポキッと折れ転がってきたものらしい。足元にはスコリアと呼ばれる黒く内部に気泡をもった火山岩。一足ごとに足元に黒い埃が舞い上がり靴もパンツの裾も黒く汚れてしまう。
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火口の傾斜は結構急。足元は崩れやすいので非常に歩き難い。
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宝永第1火口は実は山頂火口よりも巨大で、最上部3150mから2100m地点まで広がっている。1000mクラスの山がすっぽり収まる大きさと言うから驚きです。火口上部に見られる露出した岩脈は「十二薬師岩脈流」と呼ばれ、古い時代の溶岩流の層をマグマが地下から湧いてきて貫こうとして途中で固まった縦方向の岩脈。
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とかなんとか言いつつ、一時間半ほどで山頂に到達。2693mは金峰山を抜いてプーの最高点記録更新です^^)
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伊豆方向の眼下にやはり噴火でできたスコリア丘の二ツ塚、上塚が標高1900m、下塚が1800m。丘の上に人が歩いているのが見えます。
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山中湖方面。赤冨士を狙った地点。後に道志山塊が続く。
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箱根山方向。大涌谷の煙やら、野焼きから立ち上る煙も見える。
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手前に露出する冨士の地層。背後に駿河湾、南アルプスが太平洋に落ち込んでいるのが見える。
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早朝には人も疎らだったのに、下山する頃には観光客で駐車場は大賑わいでした。

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この記事へのコメント

2012年12月18日 17:04
地球じゃないみたいですね。火星もこんな感じなのかもしれません。いつもと違う山の写真で楽しめました。(^_^)
2012年12月21日 21:40
KURIさん、こんばんは。いや~もう冬至ですね。火山の景色というのはどこか異界のような感じがしますね。さすが富士山、その規模も桁違いでした^^)

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