秋色の尾瀬ヶ原、至仏山 2228.1m 鳩待峠からテント泊 一日目 2012/10/13-14

前回秋の尾瀬ヶ原を歩いたのは4年前の10月下旬、既に晩秋で秋色を楽しむには遅すぎた。今回は秋ど真ん中の10月の中旬。鳩待峠の交通規制は既に先週末で終了していたが、早朝6時過ぎには鳩待峠の駐車場は満車、戸倉から乗合タクシーでの入山となった。
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7:10 / 1591m 鳩待峠。何と到着とほぼ同時に雨が降り始めた。レインウェアを着込んでの出発。木道沿いの山の斜面の紅葉は見ごたえがある。木道は雨に濡れて滑りやすい。
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川上川沿いの紅葉も素晴らしい。川上川は猫川と合流してヨッピ川に、その後ヨシッ掘田代周辺で尾瀬沼からの沼尻川と合流し、赤川もしくは只見川へとなって下流へと続く。
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8:00 / 1400m 山ノ鼻でテント設営。まだテントはちらほらで好きな場所に設営可能。そうこうしている内に雲の間から日が射してきた^^)
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至仏山荘では入浴できるようで、尾瀬散策の後には一っ風呂浴びるのが楽しみ。
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8:45 山ノ鼻から尾瀬ヶ原トレイルに出発。山ノ鼻から牛首分岐、そこからヨッピ吊橋、東電小屋経由で見晴へ、そこから竜宮を通過して真っ直ぐ山ノ鼻へ戻る、鳩待峠から山ノ鼻まで3.3kmを加えると初日の全行程12.2km。
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尾瀬の歴史、地形、植物に関しては白籏史朗氏の「尾瀬 その美しき自然」に詳しい。本によると「尾瀬ヶ原は尾瀬沼同様に燧ケ岳の溶岩流で水の出口が塞がれてできた火山堰止湖が長い時間をかけて干上がり湿原化したもの。尾瀬ヶ原は大別して上田代、中田代、下田代に分かれるが、その状態は一様ではない。山ノ鼻に近い上田代には大きく深い池塘が多く、湿原は最も湿潤で不安定、中田代には池塘に浅いものが混じり複雑、植物の種類が最も多い。下田代は最も乾燥していて起伏が多く、池塘の数が少ない」。
上田代に踏み出し、木道を少し歩くと湿原を横断するように流れる川に架かる橋を通り過ぎる。川の周辺には濶葉樹(かつようじゅ、要するに広葉樹。白籏史朗氏はこういう一般的でない言い回しを使うのが好きなようである)が茂る。通常「樹木は水中や特に有機物の少ない酸性の湿原には生育しない」のに尾瀬のこうした川の流れの周辺に沿っては広葉樹林が発達しており、これらは拠水林と呼ばれ、尾瀬に特有の現象とされている。
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時折顔を覗かせる青空、秋の陽射に輝く湿原、至仏山。
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上田代の大きな池塘に浮かぶヒツジグザ、写りこむ白い雲。秋の尾瀬の風物詩の一つではないだろうか。
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牛首を過ぎ、尾瀬ヶ原三ツ又(牛首分岐)からヨッピ吊橋方面へ進む。これが貴婦人と呼ばれる白樺かどうかは知りませんが、優雅な形をした白樺の群落。
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ヨッピ吊橋は補修中。ここで富士見峠、竜宮からのルートを右に分ける。
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ヨッピ吊橋から東伝小屋までの間の湿原をヨシッ掘田代と言う。名前の通り一帯にはヨシが生い茂る。
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ヨシッ掘田代を通り抜ると間もなく東電小屋の建つ小高い尾瀬先の台地。
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拠水林に目にも鮮やかに燃える紅葉。
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11:10 東電小屋は改修中。まだ東電に改修する資金があったとは驚きだが、尾瀬に使う分には文句もありません。小屋は数メートルだが湿原より高い土地に立っており、ヨシッ掘田代、至仏山をちょっと違った視点から眺めることが出来る。
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東電小屋から赤川沿いに樹林帯を進む。この辺りは景鶴山、松嵓高山から降りてきている樹林なので樹種も豊富で非常に美しい。ちなみに群馬にある山ノ鼻から東電小屋周辺は新潟県、そしてこの先見晴は福島県となり、一日で三県を渡り歩くことが出来るのも楽しい。
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赤川を渡る橋の上から。清流と紅葉のアンサンブル。
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黄葉のカエデ、優しい色合い。
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見晴の手前、紅葉の林が鮮やかに浮かび上がる。
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鶏冠のようなギザギザの山頂をもつ景鶴山。右に松嵓高山。現在は水源保護のため登山禁止、登山道も無い。登るなら残雪期にヘエズル沢を辿るしかないようだ。一度は挑戦したい山ではある。
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下田代の湿原と至仏山。先に記述したように下田代は湿原としてはかなり乾燥が進んでいる様子。
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12:30 見晴(下田代十字路、実際には十字路にはなっていない)。尾瀬では最も多くの山小屋が建っている。テント場は工事中とのことでこの時は使用不可。ちょっと休憩して山ノ鼻に向かって一直線に木道を戻る。見晴と雲のかかった燧ケ岳。
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竜宮を流れる沼尻川、尾瀬沼に源を発する。竜宮小屋が建っている。
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中田代の池塘。ここは春には水芭蕉の大群落が見られるが、今は寂しい景色、水鳥がのんびり浮かんでいた。
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14:00 山ノ鼻に戻ってくる。出発から5時間15分、約9km。至仏山荘で入浴、ここはステンレス浴槽の沸かし湯、汗を落とすと言うより体を温めることができてありがたかった。翌朝は霜が降りたほど気温が下がった。晩秋にさしかかりつつある尾瀬は次第に厳しい冬の足音が聞こえてきそうな雰囲気であった。

参考に、4年前2008/05の水芭蕉のある風景。
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二日目、至仏山から鳩待峠へ。
http://79476925.at.webry.info/201211/article_1.html
2008/05、燧ケ岳と尾瀬ヶ原散策。
http://79476925.at.webry.info/200809/article_1.html
2010/08 夏の尾瀬沼と燧ケ岳
http://79476925.at.webry.info/201009/article_2.html

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この記事へのコメント

2012年10月31日 11:09
ハンスさん、お久しぶりです。
写真の色合いが独特ですねぇ。
昔、フィルムカメラの時に、いつも富士フィルムを使っていたのをコダックのフィルムに変えた時のような感覚。
それにしてもいつもながらお見事な写真と記事でした。(^_^)
2012年10月31日 11:45
KURIさん、こんにちは。なかなか写真の整理とブログ整理がタイムリーにできず、時間だけが過ぎていってしまい困っています。この時の尾瀬はうす曇で時々陽が射し込むといった感じだったので、日中にしては撮影条件が良かったような気がします。今、立松和平さんの百霊峰巡礼を読んでますが、京都、近畿地方の山も多く、そろそろ西日本も行こうかな~などと考えております^^)

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