ウルトラライトハイキング雑考

ウルトラライトハイキング。耳にしたことはあるでしょうが、その意味するところを理解するには少しばかりの勉強が必要かもしれません。第一にハイキングと言われると何だか軟弱で馬鹿にされているように感じるかもしれません、ハイキングではなく登山だ、と。それはともかく、バブルも経験した世代である自分が山に向かうのは、喧しい人間社会を一時でも離れて自然に回帰したいという願望に他なりません。静かに自然の恵みを実感する、そのためには少しでも長く自然の中に身を置きたいわけで、日帰りでピークハントを楽しむというよりは、少なくとも一晩は山の中で過ごす、これが基本になっています。自然の恵みを楽しむのですから、自然には優しく接しなくてはなりません。つまり、ローインパクトを心がけることもとても大事になります。軽いということは歩くに際して環境へのインパクトを小さくすると言う点で重要な要素なのです。環境負荷を減らしつつ、自分への負担をも軽減することは安全にも繋がり、ゆとりは周囲への配慮を可能としハイクを楽しむ心持を生み出します。
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アメリカにはトリプル・クラウンと呼ばれる4000kmにも及ぶロングトレイルが、東部、中西部、西部にそれぞれ南北に走っており、数か月かけてそのトレイルをハイクする人たちをスルーハイカーと呼んでいます。彼らスルーハーカーが三大トレイルを中心とした様々なトレイルを歩くための知恵がウルトラライトハイキングと呼ばれるもので、それは単なるスルーハイク技術論ではなく、ハイクすることで自然に回帰しよう、森へ還ろう Into the Woods という思想そのもの、ムーブメント全体を指すものとなっているのです。

自然との関わりを中心に据えるウルトラライトハイキングの考え方は、ライト&ファーストと言ったアプローチとはずいぶん異なるように思えます。軽量グッズこだわり大会になったり、喧騒を離れて自然に向かっていながら、そこでタイムを気にしたり競争したりと、どうなんだろうと疑問に思う行為とは大きく方向性が異なります。

最近NHK-BSが番組化しているグレート・トラバースは、田中陽希さんよる日本百名山&二百名山人力踏破をコンセプトにしています。総延長8000km近い歩行距離は驚異としか言いようがありません。が、TV番組ですから、歩くのはご本人でも基本フルサポート、アルプスなどを除いては山と山の間は生活道を歩き、宿泊はホテル、旅館。凄いのは凄いのですが、深みとかそこからの広がりのようなものには今一つ欠けている、もったいないなぁと感じてしまいます。とは言え、この番組は日本におけるスルーハイクの可能性を示唆しているのかもしれません。日本でもトリプルクラウンのようなトレイルが北海道、東北、アルプスエリアで紹介される日がいつか来るかもしれません。

まだまだ歩きたいエリアのたくさんある日本、いつか行ってみたいアメリカのロングトレイル。ひたすら歩くことを続けるには、ウルトラライトな思想、技術は大いなる助けになってくれるだろうと、自分なりの試行錯誤を始めた今日この頃です。

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