北八ヶ岳、渋御殿湯~高見石~中山 2496m 2015/01/11-12 #1
2015年の初登り、初撮影山行は毎年冬に一度は訪れる北八ヶ岳、天狗岳周辺へ。成人式三連休の前半はやや天候不良予想だったので、後半の2日間に期待しての出発です。初日天気が良ければいつもの黒百合平へ向い、小屋前の丘に登って天狗岳の夕景を撮影、翌日中山に向う、というつもりで奥蓼科、渋御殿湯の登山口を目指しました。渋御殿湯まではバスも温泉宿も通年営業で、車でも入れるので(温泉直前1kmほどは一車線の林道で冬季は注意必要)、人気の登山口です。標高は1900m弱、既に雪山エリアです。川中の岩に降り積もった新雪。10:20、曇り空、やや薄暗い。
この界隈の地図。渋御殿湯と唐沢鉱泉の間の尾根に登り詰めて、尾根を進むと黒百合平。この辺りの八ヶ岳西方のルートは随分歩きましたが、まだ奥蓼科から高見石への通り道は未踏です。天候からは夕景、星景の写真は期待できそうもないので、黒百合平から高見石へと目的地を変更、賽の河原を通過して進むことにしました。
沢の左岸を進みます。スノーシューを履いたパーティを追い越し、間もなく黒百合平への分岐を過ぎます。この界隈、この時期にしては雪は多めのよう、高見石方面は黒百合平コースほどには踏まれていないようです。
しばし沢沿いの樹林帯。木々にもたっぷり雪が載っかってます。
1時間ちょっと歩くと樹林帯を抜け、荒涼とした犀の河原。この日のようなどんよりとした天気の日には、賽の河原は不気味で寂しいモノクロームの世界となります。
振り返ると、山の周囲だけに黒い雲が垂れ込めているのがわかります。
さらに30分弱で左方の斜面を上がり再度樹林帯に。
またまた30分ほど歩くと高見石小屋。小ぶりな小屋ですが、宿泊客は多かったようです。小屋前のテント場。トイレは外。
テントを設営後、丸山に一登りに出かけました。もしかしたら縞枯山方面が見渡せるかと期待して。曇天の夕方、すでに薄暗くなってきて寂しい山頂です。
草麦峠方面へ少し進んでみましたが、展望は得られそうもなく、あきらめて引き返します。
冬用テント、ICIのゴアライトX、旧モデルでゴアテックス2レイヤーのシングルウォールに、冬張りを被せて使用。この2層の壁で空気層を作れるだけでもかなりテント内の温度を高めに保つことができます。靴もビニールに包んでテントの外、外張りとの間に出せるので狭い空間ではこれもポイントが高いです。写真は翌朝、積もった雪を周囲から掻き出した後。テントの後ろはまだ雪に埋もれています。
夏場は四隅の引き綱をペグダウンするか、石に括り付けるだけで設営できますが、冬は石は埋もれて/凍りついて使えず、ペグの使用が必要です。冬山は強風、悪天のリスクが高いので、テントをしっかり設営することはきわめて重要です。今回は赤っぽい色のMSRのペグです。引き綱用X4、外張り4隅x4、+長辺の中間x2と入り口吹流し止め用x1の計11本持参。十字ペグやアンカータイプも試していますが、今の所これがベスト。大きさの割には軽量、しっかり雪に効いてくれます。
自動膨張式エアマットはプロライトプラス女性用で168cm、厚み3.8cmでテントに収まりよく丁度全身を覆うことができ、暖かいです。厚みがある分、膨らませるのと収納には慣れが必要。
シュラフはモンベル#1、シュラフカバーはイスカのゴアテック3レイヤー製。モンベルの#1はUS仕様をアウトレットで安く仕入れたもので、真冬の極寒時にはやや性能不足ですが、シュラフカバーと組み合わせるとまだ十分に冬でも使えます。
小屋の方の話ではこの日はマイナス15度程度で、ほどほどの寒さ。夜はペットボトルのお茶を沸かしてボトルに戻し、ペットボトルカバーに入れて湯たんぽ代わりにシュラフに入れて眠りました。これが想像以上に役に立ち、夜中に暑くてシュラフから腕を出して寝ていたくらいです。外は風が強く、樹林に囲まれたテント場にもかかわらず時折強い風が吹きつけ、夜半からは雪が降り出し、テントにしんしんと降り落ちる音が聞こえていました。
高見石~中山 #2
http://79476925.at.webry.info/201502/article_2.html
2009/02 天狗岳、中山、白駒池へ
http://79476925.at.webry.info/200903/article_1.html
この界隈の地図。渋御殿湯と唐沢鉱泉の間の尾根に登り詰めて、尾根を進むと黒百合平。この辺りの八ヶ岳西方のルートは随分歩きましたが、まだ奥蓼科から高見石への通り道は未踏です。天候からは夕景、星景の写真は期待できそうもないので、黒百合平から高見石へと目的地を変更、賽の河原を通過して進むことにしました。
沢の左岸を進みます。スノーシューを履いたパーティを追い越し、間もなく黒百合平への分岐を過ぎます。この界隈、この時期にしては雪は多めのよう、高見石方面は黒百合平コースほどには踏まれていないようです。
しばし沢沿いの樹林帯。木々にもたっぷり雪が載っかってます。
1時間ちょっと歩くと樹林帯を抜け、荒涼とした犀の河原。この日のようなどんよりとした天気の日には、賽の河原は不気味で寂しいモノクロームの世界となります。
振り返ると、山の周囲だけに黒い雲が垂れ込めているのがわかります。
さらに30分弱で左方の斜面を上がり再度樹林帯に。
またまた30分ほど歩くと高見石小屋。小ぶりな小屋ですが、宿泊客は多かったようです。小屋前のテント場。トイレは外。
テントを設営後、丸山に一登りに出かけました。もしかしたら縞枯山方面が見渡せるかと期待して。曇天の夕方、すでに薄暗くなってきて寂しい山頂です。
草麦峠方面へ少し進んでみましたが、展望は得られそうもなく、あきらめて引き返します。
冬用テント、ICIのゴアライトX、旧モデルでゴアテックス2レイヤーのシングルウォールに、冬張りを被せて使用。この2層の壁で空気層を作れるだけでもかなりテント内の温度を高めに保つことができます。靴もビニールに包んでテントの外、外張りとの間に出せるので狭い空間ではこれもポイントが高いです。写真は翌朝、積もった雪を周囲から掻き出した後。テントの後ろはまだ雪に埋もれています。
夏場は四隅の引き綱をペグダウンするか、石に括り付けるだけで設営できますが、冬は石は埋もれて/凍りついて使えず、ペグの使用が必要です。冬山は強風、悪天のリスクが高いので、テントをしっかり設営することはきわめて重要です。今回は赤っぽい色のMSRのペグです。引き綱用X4、外張り4隅x4、+長辺の中間x2と入り口吹流し止め用x1の計11本持参。十字ペグやアンカータイプも試していますが、今の所これがベスト。大きさの割には軽量、しっかり雪に効いてくれます。
自動膨張式エアマットはプロライトプラス女性用で168cm、厚み3.8cmでテントに収まりよく丁度全身を覆うことができ、暖かいです。厚みがある分、膨らませるのと収納には慣れが必要。
シュラフはモンベル#1、シュラフカバーはイスカのゴアテック3レイヤー製。モンベルの#1はUS仕様をアウトレットで安く仕入れたもので、真冬の極寒時にはやや性能不足ですが、シュラフカバーと組み合わせるとまだ十分に冬でも使えます。
小屋の方の話ではこの日はマイナス15度程度で、ほどほどの寒さ。夜はペットボトルのお茶を沸かしてボトルに戻し、ペットボトルカバーに入れて湯たんぽ代わりにシュラフに入れて眠りました。これが想像以上に役に立ち、夜中に暑くてシュラフから腕を出して寝ていたくらいです。外は風が強く、樹林に囲まれたテント場にもかかわらず時折強い風が吹きつけ、夜半からは雪が降り出し、テントにしんしんと降り落ちる音が聞こえていました。
高見石~中山 #2
http://79476925.at.webry.info/201502/article_2.html
2009/02 天狗岳、中山、白駒池へ
http://79476925.at.webry.info/200903/article_1.html
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