山中湖畔で星空撮影 2014/12/28 #3

微弱な星の光を捉えなければならない星景写真には、通常の風景写真とは違った技術が必要なようで、星だけを目的とした撮影経験はまだ一度だけではありますが、今後のための忘備録として、また何となく星も撮ってみたいなぁと思っている方の何らかのお役に立つかとも考え、現時点気づいた点をまとめておきます。

1.暗い :基本闇夜の中での作業となるので、カメラの操作には十分に習熟している必要あり、また、よく使う機能をいくつかのボタンに割り振る機能があれば事前設定するべき。ライトも必須ですが、人気の撮影スポットは他にも撮影者がいますから、身勝手にライトを振り回すのはご法度と思われます。登山用のヘッドライトがその点使い易く、赤色灯機能の付いたものがお勧めです(暗闇に目が慣れても明るいライトを使うとまた元に戻ってしまうため、赤色灯を使う方がベター)。

2.寒い :撮影者にとって寒い云々は置いておいて、撮影機材が冷えることにより、大気中の水蒸気が特にレンズに付着して曇ってしまう/霜がつくのは致命的です。前回、霜付現象で多数のカットを無駄にしました。。下記はブログの大先輩(撮影経験が^^))のお勧めです。自分自身でこのテーマでググっていたときにも見かけたサイトですのでそれなりにポピュラー、信頼できるとは思います(自己責任で)。またバッテリーの消耗もかなり早くなります。バッテリーグリップを装着して、バッテリー2連装は最低レベルかもしれません。

http://www.geocities.jp/tpkkagato/syouhin/hi-ta-.htm

3.マニュアルフォーカス :闇夜で当然AFは使えず、マニュアル・フォーカスなら星は遥かかなたの撮影対象なので、焦点距離を無限遠にしておけば良いだろうと思うのですが、通常のレンズは仕様上、無限遠は無限遠にあらずで、フォーカスリングを振り切る若干手前にそのポイントがあるようです。ですので、写真の生命線、ピント合わせを手持ちのカメラでマニュアル操作で、なお且つ闇夜でできることが重要となります。その点、キャノン5D2を使っていた時はOVFでもあり操作はシンプルだったのですが、ソニーのαに替えてからはEVFとカメラの多機能さに惑わされ悩まされで苦労しました。

特にEVFに関しては、ファインダーの入口上部にセンサーがあって、目を近づけるとファインダーがONになるのですが、このセンサー部が曇るとファインダーは反応しなくなります。首からカメラをぶら下げて歩いていても、体からの発汗で同様の現象が起こり、最初の内は壊れたのかとかなり焦ったりもしましたが、この現象は冬の星景撮影でも発生しました。従ってソニーαの場合は最初からEVFをOFFにして、液晶モニターのライブビューでフォーカスを追い込んだ方が確実と思います(その方が節電にもなります)。

この操作を背の低い三脚で行うと、腰を屈めながら、となってしまうので、スムーズな操作、ミスを防ぐうえでも星景撮影だけならば、三脚はアイポイントの高く取れる、振動、荷重に強いものが良いようです。

4.インターバル撮影 :星景撮影では、スローシャッターが基本なので、三脚同様レリーズは最低限必要。星の奇跡を画像合成で作ったり、微小な光を捉えるのに複数のj写真を加算合成するには、インターバル撮影できるレリーズがあると便利です(必須と言ってもいいかも)。これで露出時間と撮影カット数を指示して、後は車でじっと待つという撮影が可能になります。こう言った小物はさすがキャノン、ニコンで豊富ですが、ソニーのEマウントαでは選択肢は実に少ないです。ソニー用としてはインターバル機能付レリーズは香港製のよく知らないブランドのものを買いましたが、手に入っただけでも由としなければ。。タイムラスプ撮影が出来るアプリを1000円でソニーストアで買ってみましたが、短時間、少ないカット数での撮影には使えず、長時間撮影する場合のみレリーズの替わりに使えそうです。が、メニューからアプリを選択し云々を暗闇の中で操作することを考えると、あまり実用性はないと思われます。

後はとにかくシャッターを押してみることです。で、1時間設定で撮影した結果が次の写真です。1時間であれば星の動きは15度分(360度÷24時間)記録できるはずですが、結果は10秒X30カットのみ合成可能でした。途中でバッテリー切れで交換したり、後半はレンズ曇りやらで散々。。

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偶然富士山の右上に流れ星の写っていたカットを含め4カットの加算平均合成。オリオン座、V字型のヒルアデス星団、右中央にプレアデス星団、日本ではスバルという名でよく知られています。スバルの車のマークの元ですね。
画像


合成という意味では同じですが、上は星の動きを表現するため、動かない富士山は何枚重ねようとそれなりにくっきり写っていますが、下の写真は数枚の写真を星の位置を合わせるように合成していくので、逆に富士山はぶれたようになってしまっています。この辺りのさじ加減をどうするかが、天体写真とは異なり星景写真では重要となると思われます。また、おそらく富士山近くの光源の影響でしょう、写真下部にしわ状の現象が現われています。

露出、シャッタースピード、ISO、ホワイトバランスは使用するカメラ、レンズに依存するので一概にこれという設定は無いと思います。星の軌跡を撮るなら長めのシャッター、星を止めて撮るなら10~15秒でしょうか。

専用ソフトではなく、フォトショップを使用しての我流合成法をちょっとご紹介します。マニュアル本にもぱっと見ネットでもPSを使った星の合成法など書かれていないので、自己流まあこんなもんだろう合成法です。

加算平均合成の場合、トーナメント方式と言うステップを踏んだほうが結果が良好らしいです(二枚づつ合成処理を枚数に応じて行っていき、最終的に一枚にまとめる方法)。めんどうならまとめてやってしまうことも可能は可能です(邪道かも知れませんが。。)
1) ファイル/スクリプト/ファイルをレイヤーとして読み込み
2) レイヤーを全て選択肢、処理として「差の絶対値」を選択。星などを除き画面が黒くなります。
3) レイヤー一つを選択、鍵マーククリックでロック。
4) 3枚以上のレイヤーを開いている場合、ロックしたものと、合成するもう一枚のレイヤーを除いて非表示にする。
5) 表示を等倍以上に変更、位置合わせの中心にしたいポイントを画面に移動
6) 編集/変形/回転を選択。矢印キーで二枚のレイヤーの星の位置が合う様に調整。ぴったり合うと画面は真っ黒になります。できるだけ、真っ黒になるように近づけます。
7) 投げ縄ツールをクリック。変形を適用しますか、で、適用をクリック。3枚以上のレイヤーの場合、同様の処理を繰り返す。
8) ロックを解除、レイヤーを全て選択し、処理を「比較明」「覆い焼(リニア)-加算」などを適用。どれかベストかは試行錯誤中。
9) レイヤー選択状態で、レイヤー/スマートオブジェクト/スマートオブジェクトに変換。
10) レイヤー/スマートオブジェクト/画像のスタックで、最大、中央値、平均値などから最上の結果が得られるものを選択
11) レイヤー/画像を統合
12) ファイルで好きなフォーマットに保存

星の軌跡を合成する場合は、星位置合わせ調整は必要なく、数十枚の読み込んだレイヤーを選択し、比較明合成処理で、スマートオブジェクトに繋げば上の結果が得られます。

あとは、レタッチで画像調整を行います。以下がこのステップで合成したサンプルです(数日前にアップしたものをさらに追い込んでみました)。
画像


主だった星団の名前を上げると。。
画像


もう一枚。湖面に映りこんだ星も入れてみました。このカットを撮った記憶がないのですが。。欲張りすぎ^^; ちなみに富士山を登る登山者のヘッドランプの明かりが映っています。
画像


以上、山中湖撮影編は終了^^)

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この記事へのコメント

2015年01月28日 08:39
ハンスさん、おはようございます。気持玉有難うございます。
美しい星空の写真ですね。
私も写真を撮っていますがテクニックとセンスが足元にも及びません。
マイブログは日々取り留めのないことを綴った拙い内容ですが、またお時間あればお立ち寄りください。
2015年01月28日 13:02
zencyanさん、こんにちは。こちらこそコメントありがとうございます。阿弥陀堂とブログ名をつけながら、お寺の座禅にも参加したことないので、一度修行にいこうかな、と考えています^^)
2015年01月29日 21:09
素晴しいです。
星空撮影経験ありません。独学でここまできれいに撮れるなんて驚きです。
説明読んでもメカ音痴なのでイマイチ分かりません。
いつかハンスさんのような写真が撮れたらなぁと思いました。
星座も詳しいのですね。山も登られるし何でも出来てしまう、ウン、やっぱり素晴しいです。
2015年01月29日 23:20
かっちゃんさん、こんばんは。ありがとうございます。ただ、フィルム時代には敷居の高かった撮影法もデジタルならある程度はカメラ任せでシャッター押すだけですから^^;見上げる星空の星、足元の花、植物と興味はつきないです。。が知識は全く追いつかず、です(笑)
2015年01月30日 21:59
こんばんは。
山中湖からの富士山を背景の星流しいいですね。
湖面の映り込みも見事です。
なかなか素晴らしい合成方法ですね。
フォトショップは使いこなしが難しいので、
自分はコンポジットはstar stax.07を使っています。
2015年01月31日 18:17
tomoさん、こんにちは。山中湖はもう少し灯りが少なければ良いのでしょうけど。。コンポジットは専用ソフトのほうが確実なんでしょうね。PがC古く、新しいソフトのインストールによる障害が恐ろしくて、最小限のソフトだけで凌いでます^^;

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