鷲ノ住山 1534m 池山吊尾根から北岳目指してギブ 2012/4/28-29
引き続きの2012年書き残し山行記録です。この年は前年末、年始に上州武尊山を目指して二回連続途中敗退と不吉な出だし、そしてGW前半にかねてより歩いてみたかった北岳、池山吊尾根ルートを目指しました。この時期はまだ南アルプス林道が閉鎖中のため、夜叉神もしくは奈良田から歩く以外にありません。距離的には奈良田からが遠く、しかも林道閉鎖用のフェンスを乗り越える必要あり、夜叉神からは破線ルートの鷲ノ住山から400m程度下降してからの登り返し、帰りには疲れた体でのきつい登り返しが待っていると、ともに一長一短、厳しい行程です。今回は夜叉神からのルートを選択。
5:30 夜叉神ゲートの向こうに警備員小屋があり、6時過ぎから夕方まで監視しているので、その前に通過しないと通ることができません。帰ってくる時は特にお小言を言われるわけでもなく、笑いながらの山話しながら通過できます。
林道を進むと間もなくトンネル。入り口はシャッターが下りていて、脇のドアから中に入ります。扉を閉じると前方はるか遠くに出口がぼぅ~と見えますが、ほぼ真っ暗。心霊現象のうわさなどもあり、不気味なトンネル歩きです。
トンネルの先に夜叉神西登山口の標識、夜叉神峠を越えて行く登山道の西側入り口ですが、ほぼ廃道状態のようです。
林道脇に御野立所と呼ばれる展望広場があります。昭和天皇がここで南アルプスを展望された場所です。中央に間ノ岳、右奥に北岳、手前にボーコン沢ノ頭が見えています。
絶壁に付けられたかつての登山道跡。。
鷲ノ住山入り口、あるき沢橋に降りるルートです。登山道脇はやや傾斜が緩やかで小潅木が生えているのでさほど高度感は感じなくて済みますが、この入り口出だし10mほどは両側が数100m切れ落ちたリッジ状。ここでハプニング。。先行していた私の首からぶら下げたカメラのレンズフードが脱落、カランカランと登山道を後方向に転がっていきました。振り返って「取らなくていい!」と叫んだも遅く、しゃがみこんだかみさんは重いザックもあってバランスを崩し崖側に転倒。。。幸い大きく滑落することなく、何とか助け上げ安全地点まで進みましたが、本人は平気な顔をしているものの、こちらは恐怖心で気が動転、膝は震え、筋肉にも大きなダメージを負ってしまいました。
落ち着いてからとりあえず前進、鷲ノ住山のルートは余り歩く人も無いのか、踏み跡はあるもののやや不明瞭。
鷲ノ住山のピークを越えたところで、野呂川の谷沿いに走る林道が見えてきます。
鷲ノ住山を下ると最後に野呂川にかかった吊橋を渡ります。左に発電所、右上に林道があり、あそこまで這い上がるのにまた一苦労です。復路は林道をぐるりと回り、発電所の敷地を突っ切り、フェンスを乗り越えて吊橋まで戻ってきました。
池山吊尾根登山口手前。登山口から上には水場はなく、雪がないと困るのでここで水を汲みます。
10:15 登山口で下山してきた方と遭遇。奈良田から入ったそうで、情報交換してシャッターを押していただく。事前の計画では、少なくとも初日で2000m強の池山小屋まで、できれば出来る限りボーコン沢ノ頭に近づいて幕営、でした。時間的に池山小屋までは何の問題もなかったのですが、この時点ですでに次回の機会の下見ができればいいや、という気持ちでいました。転倒事故があり、足の筋肉のダメージも大きかったこともあり、かみさんつれてボーコン沢ノ頭の先に進むのは危険過ぎると。。
登山口から400~500m上がったところで、気持ちの良さそうな緩斜面が現れる。こうなるともう前進する意欲がカ安全に消失し、まだ13:00くらいだったもののテントを張って昼寝と決め込みました。野鳥のさえずりが林間にこだまし実に気持ちが良く、夜には熊だけは勘弁と思いつつも熟睡。まあ、目的には遠く及ばなかったものの、あまり人が足を踏み入れないエリアに来れただけでもヨシとしましょう。
翌朝は陽が昇って暖かくなってから下山。発電所前から鷲ノ住山。
鷲ノ住山のピークらしき場所。
林道に戻って振り返ると、間ノ岳、北岳が聳えているのが目に入ります。
夜叉神トンネルを抜けて。通常のテント泊道具に加え、ロープ、アイゼン、ピッケル。。。さらに三脚含めたカメラ機材はいかにも無謀でした。次回ここに来る機会があれば荷重量はもっと考えないといけないですね。
2012/7の北岳。
http://79476925.at.webry.info/201309/article_10.html
5:30 夜叉神ゲートの向こうに警備員小屋があり、6時過ぎから夕方まで監視しているので、その前に通過しないと通ることができません。帰ってくる時は特にお小言を言われるわけでもなく、笑いながらの山話しながら通過できます。
林道を進むと間もなくトンネル。入り口はシャッターが下りていて、脇のドアから中に入ります。扉を閉じると前方はるか遠くに出口がぼぅ~と見えますが、ほぼ真っ暗。心霊現象のうわさなどもあり、不気味なトンネル歩きです。
トンネルの先に夜叉神西登山口の標識、夜叉神峠を越えて行く登山道の西側入り口ですが、ほぼ廃道状態のようです。
林道脇に御野立所と呼ばれる展望広場があります。昭和天皇がここで南アルプスを展望された場所です。中央に間ノ岳、右奥に北岳、手前にボーコン沢ノ頭が見えています。
絶壁に付けられたかつての登山道跡。。
鷲ノ住山入り口、あるき沢橋に降りるルートです。登山道脇はやや傾斜が緩やかで小潅木が生えているのでさほど高度感は感じなくて済みますが、この入り口出だし10mほどは両側が数100m切れ落ちたリッジ状。ここでハプニング。。先行していた私の首からぶら下げたカメラのレンズフードが脱落、カランカランと登山道を後方向に転がっていきました。振り返って「取らなくていい!」と叫んだも遅く、しゃがみこんだかみさんは重いザックもあってバランスを崩し崖側に転倒。。。幸い大きく滑落することなく、何とか助け上げ安全地点まで進みましたが、本人は平気な顔をしているものの、こちらは恐怖心で気が動転、膝は震え、筋肉にも大きなダメージを負ってしまいました。
落ち着いてからとりあえず前進、鷲ノ住山のルートは余り歩く人も無いのか、踏み跡はあるもののやや不明瞭。
鷲ノ住山のピークを越えたところで、野呂川の谷沿いに走る林道が見えてきます。
鷲ノ住山を下ると最後に野呂川にかかった吊橋を渡ります。左に発電所、右上に林道があり、あそこまで這い上がるのにまた一苦労です。復路は林道をぐるりと回り、発電所の敷地を突っ切り、フェンスを乗り越えて吊橋まで戻ってきました。
池山吊尾根登山口手前。登山口から上には水場はなく、雪がないと困るのでここで水を汲みます。
10:15 登山口で下山してきた方と遭遇。奈良田から入ったそうで、情報交換してシャッターを押していただく。事前の計画では、少なくとも初日で2000m強の池山小屋まで、できれば出来る限りボーコン沢ノ頭に近づいて幕営、でした。時間的に池山小屋までは何の問題もなかったのですが、この時点ですでに次回の機会の下見ができればいいや、という気持ちでいました。転倒事故があり、足の筋肉のダメージも大きかったこともあり、かみさんつれてボーコン沢ノ頭の先に進むのは危険過ぎると。。
登山口から400~500m上がったところで、気持ちの良さそうな緩斜面が現れる。こうなるともう前進する意欲がカ安全に消失し、まだ13:00くらいだったもののテントを張って昼寝と決め込みました。野鳥のさえずりが林間にこだまし実に気持ちが良く、夜には熊だけは勘弁と思いつつも熟睡。まあ、目的には遠く及ばなかったものの、あまり人が足を踏み入れないエリアに来れただけでもヨシとしましょう。
翌朝は陽が昇って暖かくなってから下山。発電所前から鷲ノ住山。
鷲ノ住山のピークらしき場所。
林道に戻って振り返ると、間ノ岳、北岳が聳えているのが目に入ります。
夜叉神トンネルを抜けて。通常のテント泊道具に加え、ロープ、アイゼン、ピッケル。。。さらに三脚含めたカメラ機材はいかにも無謀でした。次回ここに来る機会があれば荷重量はもっと考えないといけないですね。
2012/7の北岳。
http://79476925.at.webry.info/201309/article_10.html
この記事へのコメント
滑落でなく転倒でホントに良かったですね~
お怪我無かったのですか~?
足大丈夫ですか~?
お二方様共にお大事になさってくださいね
大難が小難に済んでよかった~~
そこで無理をしなくてホントに良かった~~
でもご夫婦で登山なんて素敵ですね~
これからもお気をつけて続けてくださいね
お大事に~~