雪の上州武尊山に再訪 手小屋沢避難小屋付近で幕営 初日 2012/1/2-3
昨年末の不甲斐無い上州武尊山 名倉沢ルートラッセルの結果に納得行かず、懲りずに再訪してきました。天候が今一パッとしないのが懸念材料ではあったが、無理のない範囲での山行を基本に二泊三日の準備で入山。ルートは前回と同じ名倉沢から。宝台樹スキー場を通りすごし林道除雪最終点に駐車。朝は麓は晴天で風も無く好条件。
7:00 / 1030m ピッケル、アイゼン、スコップはザックに括り付け、スノーシューとストックでの出発。朝日岳山頂付近は雲に覆われている。
トレースの上には新雪が積もっていたが、昨年末の自分の後にもBCスキーヤーやスノーシューで歩いた人もいたよう。大幽洞窟分岐から登山道方面へ入った人はあるか?宝台樹尾根を右手に見ながら進む先の空が明るいのが嬉しい。
雪は年末よりやや少なくなっている。分岐から武尊山方面はやはり誰も入っていないようだ。前回のトレースの上を鹿が歩いたばかりのよう。
8:15 / 1240m 林道終点付近。静かな山中。年末から誰も入っていない山の中に突入!
途中振り返ると、まだ青空が覗いていて、雪の谷間が綺麗。太陽の光があると雪景色は本当に綺麗なのだけど。。。
8:55 / 1350m 前回の最終到達地点に到着。ここまで2時間弱。前回4時間半かかった行程を僅か2時間、トレースがあるかないかはそれ程の差。さて、ここからが本番、突撃の前に小休止。ここから左の尾根を登ると奈倉の頭 1635.4mに達するが、名倉の頭からその先の名倉ノオキの間に20mほどの小ピークがあり多少でもアップダウンを経ねばならない様子。省エネのためその小ピークの先で須原尾根に合流する支尾根に取り付く予定で前進。
9:35 / 1430m 支尾根取付き点に到達。ここで沢筋が左右に分かれる。右が夏道の通る沢で、最終的に宝台樹尾根を登り、宝台樹尾根から須原尾根に合流するようだ。写真は左の沢筋、左の尾根の先が奈倉の頭。
さて、左右の沢の間に落ちる支尾根への取り付き。絶対的積雪量はまだ少ないとは言え、テント装備満載で1m以上のサラサラのパウダーとの格闘は骨が折れる。
ここからは尾根上部に出るまではルートは自力開拓なのでミスは許されない。。尾根の最頂部を外さないように、藪やら雪で押し潰された枝が行く手を遮るのを、枝や幹の手がかりを頼りに攀じ登っていく。
尾根の取り掛かりを登って振り返る。青空は消え、天候は下り坂。雪がちらついてきた。
10:30 / 1500m 取り付きから50分。急斜面でルートを作っても埋もれた笹が出てくることは無い雪の量。厄介なのは埋もれた常緑樹の枝や倒木周辺の踏み抜きを避けなければならないこと。
振り返ると降雪で尾根の下の視界は消え去った。誰もいない山中で視界が悪くなるのは恐怖以外の何者でもない。
11:30 / 1600m 尾根上部まであと僅か。小さい平坦地で小休止。
横を見ると獣の足跡。カモシカにしてはちょっと大きい?まあ何者かは想像しないことにしよう。。。
12:05 / 1650m ほぼ予定通り正午に須原尾根に到達。とは言え明瞭な地形ではなく、視界も悪いので進行方向を慎重に探る。
こちらは奈倉の頭への下降方向。どっちを向いても同じようにしか見えない。
12:35 先ほどのポイントからツガ、モミの巨木の間を潜り抜けると開けた尾根上部。苦しいラッセルは続き、降雪に加えて風が強まってきた。この辺りが宝台樹尾根経由で夏道が合流してくる名倉ノオキと呼ばれるポイントのはず。スキー場のリフトを利用して宝台樹尾根を辿るのもありだろうが、それをする位なら川場スキー場から上がった方が眺望も良い様な気がするがどうなんだろう。
12:55 / 1692m 須原尾根到達点から手小屋沢避難小屋までの間には二つの小ピークがある。この16922mは最初のピークで地図上にも表記がある。
13:20 最初のピークから下って次のピークに向かう途中。木の間で風を避けて休憩。明らかにペースが落ちてきた。避難小屋分岐が遠い。尾根到達点から小屋分岐の間には進行方向に向って三箇所の急な下りがある。特に第二ピークを過ぎて最初の下りは、直進すると大岩のテラスのような所に出てそのままでは下降は出来ない。左右にルートを探るが、正解は右からマツの間に下りるルートが隠れている。この時は開けた左斜面に回りこんだが、雪に埋もれた急斜面の倒木帯で危うく胸まで埋もれそうになってしまい、必死で転がりながら脱出。スノーシューを付けた状態での踏み抜きは非常に危険。
14:35 / 1650m 手小屋沢避難小屋分岐にやっと到着。本日の行動はこの周辺で終了。
風はますます強まってきて、今歩いてきたトレースもいつまで残っているか。。避難小屋は冬季は使用不可とのことだし、尾根上で風を避けられ、上から雪の落ちてこないポイントを探して幕営点とした。避難小屋を冬季に閉めているのは冬は入山するな、ということなのだろうが、そうは言っても。。ね。
この日はそれほど強くは無いが夜間ずっと降雪、強い風が吹き荒れていた。時々樹間を吹き抜けてテントを揺らす風が何とも不気味であった。気温はマイナス10度程度?標高からも、もう少し低かったかも知れないが冬張りを使ってのテント内ではさほどの寒さは感じずに済んだが、ニーモのアンディでは流石にこうした状況では使えそうもない。シュラフはモンベル#1、マットもモンベル製ULコンフォートマット2.5cm厚(これが翌朝トラブルを引き起こした)を使用。
ここまで一日で登れれば、後は一日かけて山頂往復、三日目で余裕の下山のはずだったが。。。つづく^^;
二日目はこちら。
http://79476925.at.webry.info/201201/article_3.html
2011/12 武尊山完全敗退編はこちら。
http://79476925.at.webry.info/201112/article_15.html
2008/10 錦に包まれた武尊山はこちら。
http://79476925.at.webry.info/200901/article_1.html
参加してます。参考になりましたら是非クリックを


7:00 / 1030m ピッケル、アイゼン、スコップはザックに括り付け、スノーシューとストックでの出発。朝日岳山頂付近は雲に覆われている。
トレースの上には新雪が積もっていたが、昨年末の自分の後にもBCスキーヤーやスノーシューで歩いた人もいたよう。大幽洞窟分岐から登山道方面へ入った人はあるか?宝台樹尾根を右手に見ながら進む先の空が明るいのが嬉しい。
雪は年末よりやや少なくなっている。分岐から武尊山方面はやはり誰も入っていないようだ。前回のトレースの上を鹿が歩いたばかりのよう。
8:15 / 1240m 林道終点付近。静かな山中。年末から誰も入っていない山の中に突入!
途中振り返ると、まだ青空が覗いていて、雪の谷間が綺麗。太陽の光があると雪景色は本当に綺麗なのだけど。。。
8:55 / 1350m 前回の最終到達地点に到着。ここまで2時間弱。前回4時間半かかった行程を僅か2時間、トレースがあるかないかはそれ程の差。さて、ここからが本番、突撃の前に小休止。ここから左の尾根を登ると奈倉の頭 1635.4mに達するが、名倉の頭からその先の名倉ノオキの間に20mほどの小ピークがあり多少でもアップダウンを経ねばならない様子。省エネのためその小ピークの先で須原尾根に合流する支尾根に取り付く予定で前進。
9:35 / 1430m 支尾根取付き点に到達。ここで沢筋が左右に分かれる。右が夏道の通る沢で、最終的に宝台樹尾根を登り、宝台樹尾根から須原尾根に合流するようだ。写真は左の沢筋、左の尾根の先が奈倉の頭。
さて、左右の沢の間に落ちる支尾根への取り付き。絶対的積雪量はまだ少ないとは言え、テント装備満載で1m以上のサラサラのパウダーとの格闘は骨が折れる。
ここからは尾根上部に出るまではルートは自力開拓なのでミスは許されない。。尾根の最頂部を外さないように、藪やら雪で押し潰された枝が行く手を遮るのを、枝や幹の手がかりを頼りに攀じ登っていく。
尾根の取り掛かりを登って振り返る。青空は消え、天候は下り坂。雪がちらついてきた。
10:30 / 1500m 取り付きから50分。急斜面でルートを作っても埋もれた笹が出てくることは無い雪の量。厄介なのは埋もれた常緑樹の枝や倒木周辺の踏み抜きを避けなければならないこと。
振り返ると降雪で尾根の下の視界は消え去った。誰もいない山中で視界が悪くなるのは恐怖以外の何者でもない。
11:30 / 1600m 尾根上部まであと僅か。小さい平坦地で小休止。
横を見ると獣の足跡。カモシカにしてはちょっと大きい?まあ何者かは想像しないことにしよう。。。
12:05 / 1650m ほぼ予定通り正午に須原尾根に到達。とは言え明瞭な地形ではなく、視界も悪いので進行方向を慎重に探る。
こちらは奈倉の頭への下降方向。どっちを向いても同じようにしか見えない。
12:35 先ほどのポイントからツガ、モミの巨木の間を潜り抜けると開けた尾根上部。苦しいラッセルは続き、降雪に加えて風が強まってきた。この辺りが宝台樹尾根経由で夏道が合流してくる名倉ノオキと呼ばれるポイントのはず。スキー場のリフトを利用して宝台樹尾根を辿るのもありだろうが、それをする位なら川場スキー場から上がった方が眺望も良い様な気がするがどうなんだろう。
12:55 / 1692m 須原尾根到達点から手小屋沢避難小屋までの間には二つの小ピークがある。この16922mは最初のピークで地図上にも表記がある。
13:20 最初のピークから下って次のピークに向かう途中。木の間で風を避けて休憩。明らかにペースが落ちてきた。避難小屋分岐が遠い。尾根到達点から小屋分岐の間には進行方向に向って三箇所の急な下りがある。特に第二ピークを過ぎて最初の下りは、直進すると大岩のテラスのような所に出てそのままでは下降は出来ない。左右にルートを探るが、正解は右からマツの間に下りるルートが隠れている。この時は開けた左斜面に回りこんだが、雪に埋もれた急斜面の倒木帯で危うく胸まで埋もれそうになってしまい、必死で転がりながら脱出。スノーシューを付けた状態での踏み抜きは非常に危険。
14:35 / 1650m 手小屋沢避難小屋分岐にやっと到着。本日の行動はこの周辺で終了。
風はますます強まってきて、今歩いてきたトレースもいつまで残っているか。。避難小屋は冬季は使用不可とのことだし、尾根上で風を避けられ、上から雪の落ちてこないポイントを探して幕営点とした。避難小屋を冬季に閉めているのは冬は入山するな、ということなのだろうが、そうは言っても。。ね。
この日はそれほど強くは無いが夜間ずっと降雪、強い風が吹き荒れていた。時々樹間を吹き抜けてテントを揺らす風が何とも不気味であった。気温はマイナス10度程度?標高からも、もう少し低かったかも知れないが冬張りを使ってのテント内ではさほどの寒さは感じずに済んだが、ニーモのアンディでは流石にこうした状況では使えそうもない。シュラフはモンベル#1、マットもモンベル製ULコンフォートマット2.5cm厚(これが翌朝トラブルを引き起こした)を使用。
ここまで一日で登れれば、後は一日かけて山頂往復、三日目で余裕の下山のはずだったが。。。つづく^^;
二日目はこちら。
http://79476925.at.webry.info/201201/article_3.html
2011/12 武尊山完全敗退編はこちら。
http://79476925.at.webry.info/201112/article_15.html
2008/10 錦に包まれた武尊山はこちら。
http://79476925.at.webry.info/200901/article_1.html
参加してます。参考になりましたら是非クリックを








この記事へのコメント
私が同じ場所にいたら、それはただの「遭難」。
本当にすごいなあって感じます。
先日10数cmの雪の中を歩きましたが、それでも道は判りにくいし、滑るし、寒いしで夏山との違いを実感しました。ハンスさんの登る雪山はまたそれとも別世界です。
でもその雪山を歩いていての高揚感は何とも言えず快感でありました。ハンスさんが行かれるような雪山にはとても行けませんが、少しでもその高揚感のお裾分けをいただけたらと思います。
明けましておめでとうございます。
寒がりの私は冬山のテント泊は考えられません。
色々と工夫されているのでしょうがでも無理かな!!
武尊山の手前までと冬になるといつも考えるだけで登った事がありません。
私には雪の量が多くてチョット無理そうです。
今年もよろしくお願いします。
今年もどうぞ宜しくお願い致します。
今年もブログを訪問させて頂くのを
楽しみにしております^^
寒そうですね~^^;
雪山の山歩き、本当に凄いです!!
それもテントを担いでの二泊三日で~
ラッセルだけでも体力消耗しますが、テントとマットの状態も良かったようで、ゆっくり休めたようですね。
え~でもマットが・・・この続きが楽しみです。
新年おめでとうございます。
拙ブログへのコメントありがとうございました。
それにしても、ハンスさんの初登りはすごいんですね。はらはらドキドキ読ませて戴きました。
いろいろ気を引く予告もありますので、次が待ち遠しいです。
本年もよろしくお願いいたします。
二月に地元?沼田の山好きの皆さんが雪洞訓練で入っていたとき、居合わせた私たちが山頂テント泊できたのも、雪が締まっていたのと運よく?この人たちと一緒に歩いていたからかも。
川場のほうは賑やかですが、間違いなく展望はベストですね。雪山武尊もいろいろ楽しみ方があるようです。
今年も宜しくお願いします。
景色的にはとっても寒そうですが
降ったばかりのサラサラ雪のラッセルでは
すぐに暑くなってしまいそうですね。
動きを止めた時の体の冷えもあっという間でしょうし・・・
>三日目で余裕の下山のはずだったが。。。
え!? 何があったのでしょう?