BC事始め二日目 四阿山 2354m へ 2012/01/21-22

菅平でゲレンデスキー練習の翌日は、晴れ上がってはいないものの、時折陽も射し込みほぼ無風、気温やや高めの山歩きには良好なコンディション。朝食のスープパスタを食べてテント撤収、出発の準備にかかる。基本計画は山裾でのBCスキー歩行の練習、戻ってきてまたゲレンデで3時間ほど練習して帰宅だが、気が変わって山頂方面にいきたくなった場合のことも想定して、相方の登山靴とスノーシューを自分が担いで持っていくこととした。これなら、行けるとこまで行って、スノーシューに履き替え、スキーはデポ、スキー靴はザックに入れてしまえば事足りる。主目的は練習、あとはお天気と気分次第の出たとこ勝負。四阿山(あずまやさん)は積雪期含めこれが3回目なのでほぼコース、地形も把握しており不安は無い。
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前日に降った10cmほどの積雪のおかげで駐車場からスキーを履いてスタートできた。ゲコのシールの貼り付けも至って簡単。前日には歩行モードでもさっぱり前へ進まなかったスキーも、シールを付けると面白いように前進できる。スキーを持ち上げず、靴先で軽く前方に押し出すようにすると楽なようだ。
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8:35 / 1450m ホテルの前を通って、登山道入り口。少し林道を進むとゲートがあって牧場方面へ抜ける登山道となる。
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この日は我々の他に合計5名の入山者。一番の方はテレマーカーさんで、早いタイミングでもう滑り降りてきていたとてもお上手な方。四阿山の登りはゆったりとした尾根斜面の登高が続く。緩やかでも傾斜はあるのだが、シールをつけたスキーは快調に前に体を運んでくれる。ムーブがスムーズな分、スノーシューよりも楽に感じた。
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牧場の有刺鉄線に沿って樹林の中のトレースを進むと間もなくまたゲートを通過して、広々とした牧場エリアに足を踏み入れる。トレースも何も無い真っ白な雪原が広がり、その向こうに白煙を上げる浅間山が見えてくる。ちなみにこの日はさすがに一眼レフは持たず、相方のパワーショットS90のみで撮影。サングラス着けてると液晶の画像がほとんで視認出来ないので勘で撮るしかないのが辛い。
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ここから暫くは直線的に斜面を登っていく。牧場に広がる新雪の緩斜面は初心者にはありがたい練習スペース。前方に四阿山が見えてきた。
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この程度の斜面だとシールをつけたまま下ると滑りもしない。なので、帰りも万が一滑れなければシール付きの歩行モードで下山できることを確認できたので一安心。既に雲の上の標高。
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高度を稼いでいくと徐々に北アルプスの鋭鋒の雪の大壁が見えてくる。雪のアルプスは本当に迫力があり美しい。
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10:20 / 1770m 高度1750m、ホテルから300mほど上がった牧場の終点からは本格的登山道に入る。この先もまだ緩斜面が続くが、師匠の教えを守ってここで相方はスキーをデポ、スノーシューに履き替える。
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四阿山と根子岳エリアのマップ。デポ地点は牧場を直線的に登って、右にルートが若干曲がっるポイント。左上にあるのがスキー場エリアで上田菅平高原グランヴィリオと描いてある文字の上の点線が奥ダボスのリフト。中級斜面の等高線の密度に注目。
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11:00 / 1850m 地図上で鳥居マークのある地点。ちょっと手前からは浅間山の展望の開ける尾根上の踊り場。
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11:35 / 2000m 雪に埋もれる石の祠。牧場が下、遠くに見える。地図上では左右に赤いトラックマークが分かれるが、登りは左の夏道沿い、下りは右から回り込みこの祠のポイントに降りてきた。
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振り返るとまたまた後立山連峰。
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12;00 / 2110m 八合目で小休止。
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12;20 さらに進むと松の樹林の向こうに急斜面が見えてくる。ここを越えると四阿山の山頂が見えてくる。
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12;30 /2200m 間もなく分岐標識。
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そして樹林の向こうに四阿山山頂ピーク。この辺りで先行していた4名のBCグループの皆さんが休息中なのに出会う。彼らは山頂へは行かずにここからドロップインした模様。ここから先は、一番乗りのテレマーカーさんのトレースのみ。
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山頂へのルートはやや不明瞭。知らないと迷うポイント。若干ガスッてきたので慎重にトレースと地形を見ながら成長しつつあるモンスターの間を縫うように進む。
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山頂稜線に出る手前に急斜面有りで、切り返しながらの登高に苦労する。スキーを斜面から浮かせないようにしてもさすがに新雪の急斜面では後に下がってしまう。何とか乗り切るとやっと山頂への最後のアプローチ。直下の斜面は夏場は階段が設置されているような斜度、吹きっさらしで斜面はクラストしている。持参したアイゼンをつけてみたが、どうもヒールリフターを使っているとスキー靴でアイゼンを踏み込めない設計なので殆ど役に立たないことが判明。シールで問題なく登れたので結果オーライですが。
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13;35 / 2354m 祠を囲んだ石室を過ぎ、両側が切れ落ちた山頂稜線を進むと四阿山最高点に到着。登山口から丁度5時間。三角点は社殿のすこし奥にあるが雪の下だしパス。山頂ではちょうどガスが晴れて陽が射して来てくれた^^)
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志賀高原方面。真っ白な山頂を持つ山が沢山見えます^^)
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昨日スキー場から見上げた根子岳、今は見下ろしているのが快感^^)根子岳から派生する尾根の向こうに頚城山塊。
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頚城山塊アップ、妙高山、火打山が見える。あそこもBCのメッカらしいがちょっと難易度が高そう。
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山頂までスキーでやってきた記念写真^^)
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相方も無事登頂した証拠写真。
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13:45 山頂はさすがに風も強いのでさっさと撤収。とは言え、問題はここから。山頂稜線の向こうの斜面から滑降しなくてはならない。。
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とりあえず、やせ我慢のポーズ。
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難関、山頂直下の斜面を降りて一安心。稜線から左の樹林に進むが、さらに左のオープンスペースから回り込んだほうが良さそう。浅間山を見下ろしながら降下開始(実際は全く視界に入ってませんが)。
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若干の登り返しもある樹林帯を通過すると、広い緩斜面。この辺りくらいなら好きに滑れるので楽しい。
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この先に急斜面、ここは右から大きく回りこんで何とか凌ぐ。
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青空が綺麗に出てくれて、白銀とのコントラストが美しい!この斜面を下りる辺りで既に足に疲労を感じ始めてしまった。で、第一回目の転倒。倒れこむようにして転倒しただけなのに、柔らかい雪に体が沈みこむと立ち上がるのが異様に困難。あれこれ体や足を移動して何とか立ち上がったが、体力を無駄に消耗。
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14:35 / 2150m浅間山にも光が届いている。ここから夏道ルートをそれて、オープンスペースの続く左から回り込んでいるシュプールを追うこととした。かみさんは夏道ルートを降りる。これが間違いの元。確かに最初はスペースが広く滑り降りれたが、夏ルートに合流する手前の後半部分は潅木の密生した斜面となってしまった。
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松の周囲はツリーホールになっているので嵌まると大変なので注意必要だが、樹間はそれなりに幅がある。それよりも斜面の急な小潅木帯は少ないスペースの中でスピードを殺しながらターンしなければならないので、技術のない自分にとっては実に恐ろしいエリア。上級者でもカニのヨコバイで降りている場所もある。とにかく思ったようにターンできない、スピードを殺せない!で、この短い距離の中で3度も転倒。急斜面の雪は深く、転倒するとそれはそれは大変です。頭を斜面の下に向かって転倒すると、そのままでは絶対立ち上がれないので、足を下に移動しなければならない。が、少しでもスキーが雪に埋まった状態ではちょっとやそっとでは足を動かせない。しばし空を見上げながら放心状態。なんとか片足のビンディングを外し足を開放して脱出成功。

2度目の転倒では多少泣きも入り、勘弁してくれと思いつつ、雪まみれになりながら脱出。

2000m 3度目の転倒は夏道合流の少し手前で。直ぐ先に石の祠が顔を除かせているのに。。。それでも流石に3度目ともなると脱出のコツ?も掴めて来て結構効率良く立ち上がれた、が、今度はビンディングに靴を固定できなくなってしまった。TLTビンディングは靴の先端左右にあるTECHホールにビンディングのピンが両側から刺さるように固定する方式だが、転倒疲れで慎重にピンに合わせて踏み込んでるつもりでもロックできない。10回くらい同じ動作を繰り返してもダメで逆上!スキーに蹴りを入れてしまう^^;

一瞬、ビンディングが壊れたのかと思い呆然としてしまった。この雪の深さでは壷足でスキー担いで降りるのは膨大な時間がかかってしまう。ちょっと冷静になり、ロックできないのには理由があるはずだと観察すると、どうもビンディングのばねの下に雪が詰まって踏み込みきれなくなっているようだ。胸ポケットに入れていた車のキーで雪を掻き出して、再度試すとうまくロックでした。ヨカッタ~^^)/車のキーは落としてなくすと大変なので、次回はビンディングの調整目的も含め小型のドライバーを携帯することにしよう。下手な人にはお勧めします。

15:30 / 1770m トレースに合流してからは斜度も緩やかになるので、落ち着いて滑り無転倒でスキーをデポした地点に到着。スノーシューで降りてきたかみさんより時間がかかるという屈辱^^;
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ここからは、牧場の緩斜面でスキーを楽しみながらのんびり降りていきました。BC楽しむにはもうすこし練習が必要なようです。懲りない性格ではあるので、この苦痛の記憶が薄れた頃、またどこかに出かけることでしょう^^)
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16:20 / 1450m 無事にホテル前登山口到着。帰路は渋滞もなくスムーズに帰宅することが出来ました。
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BC事始め、初日は菅平スキー場で練習。
http://79476925.at.webry.info/201201/article_9.html
2010/02 四阿山スノーシュー登山編はこちら。
http://79476925.at.webry.info/201002/article_8.html

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この記事へのコメント

cotton
2012年01月26日 05:29
おはようございます。実に楽しく読ませてもらいました(^^) 良かったです,笑えない報告じゃなかったので!!
10cmの積雪があって絶好(BC体験には)のコンディションでしたね。雪はちょっと重かったかな?

>気が変わって山頂方面にいきたくなった場合のことも想定して、
いやいや,最初から行くつもりだったでしょ 私は確信犯とみました。

>ヒールリフターを使っているとスキー靴でアイゼンを踏み込めない設計なので殆ど役に立たないことが判明
ディアミールでも1段の時は利くのですが2段では役たたずになってしまいます。クラスト急斜面では登りづらくなりますが,スキーアイゼンが利くようあえて0段にします。4人で雪倉岳を登った時は,0段に切り替えなかった2人が200m滑落し,スキーを外して靴にアイゼン装着し辛い登り返しとなってしまいました。私は大丈夫でしたが。

新雪・深雪を体験できて,BCの良さと難しさも御理解いただけたようで,何よりでした(笑) 懲りずに頑張って下さい。板が泣いちゃいますから(^_^)v
Nob
2012年01月26日 07:15
ガッハハハ、楽しませてもらいました!( ̄^ ̄)V

BCはトラブルの連続です。携帯工具に続いてザックに忍ばせるものは経験とともにどんどん増えていきます。
私もザックこそ小さいですが、10kg近く背負ってるかも知れません。
Nob
2012年01月26日 07:15
ガッハハハ、楽しませてもらいました!( ̄^ ̄)V

BCはトラブルの連続です。携帯工具に続いてザックに忍ばせるものは経験とともにどんどん増えていきます。
私もザックこそ小さいですが、10kg近く背負ってるかも知れません。
2012年01月26日 12:18
ドキドキ、ハラハラしながら最後までじっくり読みました。
新しい事にチャレンジする気持、素晴らしいですね。

我が家も夫はBCに憧れて、数年前からやりたいと言われていますが絶対に無理なので(私はスキーは数回やっただけでボーゲン止まりです。)
じゃ、クロスカントリースキーは?
なんて言われています。(笑)

昨年、この季節に乗鞍岳や宮城蔵王(すみかわスノーパークから)スノーシューで登りましたがBCの方がとても多い所でした。
ここはお薦めだと思います。
2012年01月26日 13:16
cottonさん、こんにちは。BCスキーは登る性能が高いので怖いですね、ドンドン登れちゃう でも下りは技術が無いと楽しむどころか危険一杯と初級コースながら実感しました。雪倉は蓮華温泉にかかっていた沢山のスキー写真を見ていいなぁ~と思った記憶があります。200mも滑落とはやはり手強い山のですね投資が無駄にならないよう頑張りますさて次はどこ行こうかな~
2012年01月26日 13:20
Nobさん、こんにちは。無謀ながらも初級のチャレンジ、得ることが多かったのでまあ良かったです山中でビンディングの調整や応急処置なども出来るようになっておかないとまずそうですね早くNobさんとCottonさんの背中の見える所まで行きたいものです
2012年01月26日 13:28
izumiさん、こんにちは。BCでもクロカンでも楽しいですよ、是非家内はボーゲンすら?の腕です(笑)乗鞍、蔵王、いいですね~~行ってみたい候補(行っても許される?)の最上位エリアです
2012年01月26日 19:06
こんばんは
拝見する限りでは、フカフカの雪だったようですね。
お二人で何回も行かれる事によって奥方様も相当に上達するものと思われます。
ただし樹林帯を滑られる時には充分に注意してくださいね・・・思わぬアクシデントも沢山潜んでいます。
2012年01月27日 18:30
チッキーさん、こんにちは。前日に積雪があったので雪質は良かったようですが、それを楽しむ余裕はとても無く、、、特に樹林帯は今後気をつけたいと思います^^;山登りしない日は頑張って練習したいと思います。とにかく滑る数ですよね、体が忘れないうちに次行かないと。。年取ると忘れっぽくていけません(笑)

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