死者の還る山 月山 1984m 2009/6/13 東北遠征第一日目

月山はたおやかな山姿をし、羽黒修験の道場として崇拝されてきた山。死者の山とも言われ、山頂の月山神社には月読命という農耕の神がまつられており、死者の霊は祖霊となって里の五穀豊穣を見守ってくれている山だと信じられていた。森敦の小説「月山」が有名。山から帰ってから読み終えましたが、月山の西北にある空海により833年に創建されたと言われる注連寺を中心に語られた私小説は独特の雰囲気、世界観でなかなかに興味深い。

と、書き始めてから早、二か月。仕事と山行の忙しさにかまけて記録の更新が後回しに。先週8/16~17にかけて富士山に登ったのを区切りに、金曜日の突発仕事で徹夜、エネルギー消耗につき4月からの連続毎週登山も途切れてしまい、今週末は久しぶりに記録のアップをしているという訳です。まあ、来年登る人の参考にでもなれば幸いです。

さて梅雨時は比較的天候の安定が期待できる北陸、東北を回ろうと思っていたのですが、二日続けておそらく好天!の6/13~14の週末、満を持して?月山、鳥海山に遠征してきました。白山へは東京から往復1000km、今回は往復1200km、プラス2つのピークに挑みながらしかも一泊二日、翌日仕事。なかなかに過酷な条件でしたが、何はともあれ初日は月山から。
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10:00 / 1180m 姥沢駐車場から車道を歩くと右手に姥沢小屋、その先が月山リフト乗り場。リフト待ちも無く、リフトに揺られながら上がっていくと、足下に蕾のニッコウキスゲやチングルマが咲いている。左手前方には残雪の上に沢山のボーダーやらスキー達。

1520m リフト上駅に着いたとたん上空が暗くなり、雷鳴が轟き始め、いきなりの豪雨。しかも直ぐ近くに落雷し火柱、閃光が走った。ゲレンデのスキーヤーも慌てて売店の小屋に駆け込んでくる。20~30分も待機しただろうか、雨も止み雷鳴も遠ざかっていくのを確認して、やれやれの出発。月山山頂方面はすっかり雲に閉ざされてしまっている。
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11:20 / 1670m まずゲレンデの雪の上を真っ直ぐに姥ヶ岳1700mを目指す。急勾配が緩んでくると山頂付近の木道が顔を見せ始める。朝日岳方面も時々姿を現すが、残念ながらほとんどガスの中だった。姥ヶ岳山頂付近は様々な高山植物が咲いているが、特にハクサンイチゲの群落は素晴らしい。
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右手下方に牛首からのびる登山道を見下ろしながら稜線上を月山に向けて進む。一旦、金姥と呼ばれる鞍部に下降し、再度上昇を始めるが、登山道の周辺も高山植物が豊富で飽きることがない。先週登った高妻山でみたシラネアオイが登山道を飾っている。金姥では湯殿山からの登山ルート合流するが、このルート、残雪時期にはあまり踏み跡はなかったようだ。ここで月山山頂から降りてきた方々と話をしたが、やはり雷の時には皆伏せてじっとしていたらしい。携帯電話にも帯電していたそうだからかなりパワーのある雷雲だったようです。
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柴灯森と呼ばれる辺りではガスが一面を覆い、視界が極端に悪くなってしまった。腐れ雪上では踏み跡も見分けにくいので、出来るだけ潅木帯に沿って雪上を進む。
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12:40 牛首で右手からのコースと合流、間もなくガレた山頂直下の登りにかかる。相変わらずのガスの中、延命地蔵、鍛冶小屋を過ぎると間もなく頂上小屋が見えてきた。
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13:10 / 1980m 小屋の直ぐ先にガスの中、月山神社が浮び上ってくる。ここが最高点のはずだが、境内には山頂標識がなく、神社裏の三角点のあるいわゆる山頂 (1979.5m) まで行ってみたがどうにも見当たらない。ガスで視界が利かないので多分見落としたのでしょうが残念でした。
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下山は牛首から左に折れ、雪渓を下っていく。登りでは数mの視界だったがかなりガスも晴れてきたようだ。
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月山山頂は相変わらずのガスの中。
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リフト上駅を右手に見上げつつ、下山路を下降して行くと沢筋にぶつかるが、この季節水芭蕉とエゾノリュウキンカの群落を楽しめます。これぞまさしく歩く甲斐があるというもの。
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16:00 / 1180m 姥沢小屋の裏手から車道に合流、多くのスキーヤーと共に月山を後にしました。それにしても真面目に駐車場にとめて環境協力金を支払うのは良いとしても、あれだけの路上駐車を放置し、しかも料金も徴収しないというのはどうなんでしょうか。
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次の目標、鳥海山目指して、急ぎ山形自動車道を利用しましたが、1000km走っても1000円のご時世に小刻みに料金を徴収するのはどうなんでしょうね。一般国道も空き空きなので、よほど急いでいない限り片側一車線の高速を利用する人などいないのでは、とブツブツ言いながら庄内平野に入ると、ガスもなく、遠く鳥海山の雄姿が見えてきました。森敦の小説に書かれている、遊佐町は西浜のキャンプ場に日没直前に滑り込み、長旅の疲れを癒したのでした。ちなみに映画「おくりびと」の幟が一杯立っていたので、多分ロケ地の一つだったんでしょうね。日本海に沈みゆく夕陽は実に美しかったです。
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月山歩行合計 8時間 / 最大標高差 804m

遠征第二日目「鳥海山」はこちら
http://79476925.at.webry.info/200908/article_2.html
蔵王登山報告はこちら
http://79476925.at.webry.info/200904/article_2.html

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